World Coffee Research, Good Practice Guide: Coffee Nursery Management
モジュール3:無性生殖
このページの記事は、World Coffee Research (WCR) の許可を得て、東村珈琲産業振興地域協議会がGood Practice Guide: Coffee Nursery Managementの一部を翻訳したものです。ただし、翻訳文の正確性その他についてWCRによる審査や承認は受けておりません。
また,このページの挿画は Google Gemini で生成したもので,WCRの原本には含まれておりません。
育苗施設ごとに、栄養繁殖のどの工程を自施設で担うかによって、母樹の取り扱い方法はいくつかの選択肢があります。子葉期の体細胞胚から母樹を調達し、順化・育成する施設もあれば、自前の栄養繁殖ラボや体細胞胚発生ラボを持つ施設もあります。本ガイドでは、トレイで育成された母樹を購入し、台木へ接ぐための芽を採取する目的で温室内に保持する育苗施設を対象として説明します。温室の施設・設備の詳細については、本ガイドのモジュール5を参照してください。
温室や作業エリアの入口で靴底を消毒する。消毒液を入れたトレイに靴底を浸す。
肘まで手を洗い、アルコールジェルを塗布する。
各トンネル(温室の栽培区画)に備え付けのエプロンまたは白衣(ラボコート)を着用する。作業場エリアでは、作業者はつま先を覆う清潔な靴を履かなければならない。汚れたゴム長靴を履いた作業者の入室は認めない。
毎日シャワーを浴びる。
母樹用温室および接ぎ木用育苗施設には、清潔な衣服を着用して入る。
職場に到着したとき、トイレの後、食事の後、その他どのような作業の後も、必ず十分に手を洗う。
作業用エプロン/白衣を着用する。
使い捨て手袋を使用する。
爪を短く切り、石けんで手を洗う。
消毒液入りスプレーボトルと刃物:作業者は、病気のまん延を防ぐため、1回切るごとに刃物と手指を消毒しなければならない。
水入りスプレーボトル:作業者は、芽に水を噴霧して水分を保たせなければならない。
トレイ:接ぎ木用の芽を置くために使用する。
採取する芽の長さには多少のばらつきがあってよいが、最低3 cmの組織を含むように切り出し、そこから接ぎ木に使う穂木が2 cm~2.5 cmの長さになるよう調整する。接合面(台木との接触面)が長いほど、接ぎ木が活着する可能性は高くなる。
作業者は使い捨てのラテックス手袋を着用し、トンネルを移るたびに交換しなければならない。
切るたびに、はさみを消毒すること(例:ヨウ素液 4cc/Lなど)。
[訳注]接ぎ木に最適な芽の例は,1本の主軸(茎)に沿って、葉が対生(たいせい=節ごとに2枚ずつ向かい合って出る)で、先端に1つの頂芽(成長点)がある構造であることを表しています。コーヒーはもともと葉が対生する植物なので、各節に2枚の葉がつくのが正常です。主軸は1本のまま枝分かれしていません。
接ぎ木に適さない芽の例は,1つの基部(節)から、複数本の枝・茎そのものが分岐しています。つまり、主軸が複数に分かれてしまっている状態です。
切り出した芽は、保温ボトルまたはプラスチック容器に入れる。乾燥を防ぐため、水を噴霧したうえで、布、キャンバス地、またはビニールなどで覆い、直射日光から保護する。
芽の入ったトレイは、接ぎ木の準備を行うエリアへ移動する。
トレイをすぐに使用しない場合は、容器内の相対湿度を高く(90%)保ちながら、18℃~20℃の温度で保管すること。芽は1日を超えて保管してはならない。
🌡️保管温度:18°C~20°C 🕕最大保管時間:1日
温室入室時のプロトコルを守る
スタッフの衛生プロトコルを守る
切るたびに道具を消毒する
活着率を確保するため、梱包の仕様を守る
芽の温度を18℃~20℃、湿度90%以上に保つ。芽は1日を超えて保管しない
母樹に対し、十分な灌水と、栄養管理・病害虫防除計画を確保する