World Coffee Research, Good Practice Guide: Coffee Nursery Management
モジュール2 種子繁殖:
このページの記事は、World Coffee Research (WCR) の許可を得て、東村珈琲産業振興地域協議会がGood Practice Guide: Coffee Nursery Managementの一部を翻訳したものです。ただし、翻訳文の正確性その他についてWCRによる審査や承認は受けておりません。
また,このページの挿画は Google Gemini で生成したもので,WCRの原本には含まれておりません。
発芽苗は、次の2つの目的のいずれかのために収穫されます。
実生苗として使う場合: 発芽苗をそのままポリ袋またはチューブポット(育苗用の細長い筒状容器)に植え替え、後日そのまま畑に定植する苗として育てます(それ自体が新しい苗木になります)。
接ぎ木用に使う場合: 発芽苗を、別品種の発芽苗(通常はロブスタ種)の台木に接ぎ木します。ロブスタ種は、根の勢いが強く、また線虫への耐性が高いという特性を持つためです。
発芽床から発芽苗を収穫する際の主な注意点は、以下のとおりです。
主根を傷つけないよう、丁寧に発芽苗を収穫します。へらを使って培地をゆるめ、発芽苗を取り出しやすくします。取り出す際は、必ず首元(胚軸の部分)を持つようにしてください。
品質の悪い発芽苗は取り除きます。収穫を担当するスタッフは、苗の選抜に関する最低基準を満たす苗を見分けられる必要があります。詳しくは「苗の選抜と廃棄」の項をご覧ください。
発芽苗の乾燥を防ぐため、収穫した苗はふたのしっかり閉まる容器に入れ、直射日光の当たらない場所で保管します。根を湿らせておくためにペーパータオルがよく使われるほか、乾燥を抑えるためにケイ酸カリウム溶液の散布も推奨されます。[訳注※]
[訳注※]ケイ酸カリウムは肥料として扱われるため、農薬登録の確認対象ではありません。ただし,実際に使用する製品を選ぶ際には、その製品のラベル表示で「肥料」表示か「農薬」表示かを確認するようにしてください。
定植や保管の前に収穫作業を行う際は、苗が乾燥しないよう水を吹きかけておきます。
苗は、ふたをしっかり閉めた容器に入れ、涼しい場所で保管し、できるだけ早く植え替えてください。
定植に適した発芽苗の主な特徴は、次のとおりです。
🌱 健全で、病気の兆候がない
🌱 胚軸(茎)がまっすぐである
🌱 主根が太くまっすぐで、側根がある
🌱 大きさごとに選別されている
発芽苗は、最適な生育に必要な特徴を満たしているかを厳しく選抜します。その後、生産を均一にするため、大きさごとに選別します。根が完全にまっすぐで、まったく曲がりのない状態になることはありませんが、望ましくない特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
二重根
1本の種子から複数の根が発生し、絡み合っている状態 [訳者補足]
分岐根
主根が途中からY字型に枝分かれしている状態[訳者補足]
細く,根毛のない貧弱な根
他の健全な苗と比べて明らかに根が短く、根毛が発達していない状態[訳者補足]
発芽苗は、直射日光を避け、涼しい場所で保管します。推奨される保管条件は、以下のとおりです。
📅発芽苗の最大保管期間: 2日間
🌡️保管温度: 18~20℃
健全な生育を確保し、苗の萎縮(しなび)を防ぎ、枯死率を下げるためには、収穫したその日のうちに植え替えるのが最善です。
1️⃣ 品質の悪い発芽苗は取り除き(「選抜と廃棄」の項を参照)、残った苗を数えます。
2️⃣ トレイに濡らしたペーパータオルまたは新聞紙を敷き、その上に発芽苗を並べて梱包します。トレイをビニールで覆い、粘着テープで密封します。
メモ: 30cm×25cm×15cmのトレイ1枚には、2,500~3,000本の発芽苗が梱包されます。作業者1人あたり、1日に8,000~9,000本の苗を選別・計数・梱包することができます。
発芽苗の梱包が終わったら、再植え付けエリア(育苗エリア)に移動します。苗はポリ袋、チューブポット、または培地ブロックのいずれかに植えることができます。苗を入れる容器は、植物の健康を確保しつつ、種子の発芽と植え替えた苗の生育を最大限に高めるものでなければなりません。そのため、苗は汚染や品質劣化を防ぐために適切に保管する必要があります。また、受け入れ時および保管中には、必ず品質管理を行ってください。詳しくはモジュール3をご覧ください。
まく種子は、苗の品質と遺伝的純度を確保するため、認証されたものでなければなりません。
種子のトレーサビリティ(追跡可能性)を確保するため、コーヒーの品種ごとに、別々の温室または物理的に区切られたエリアで繁殖させる必要があります。
栄養繁殖(挿し木等)のための設備は、最低限の基準を満たさなければなりません。
病気やカビを防ぐため、培地は消毒します。
発芽床の構造および適切な管理に関する基準を満たします。
一定した品質を保つため、収穫後の発芽苗(子葉が出た段階の苗)の選抜基準を守ります。
発芽苗の寿命を保つため、梱包の基準を守ります。守らない場合、脱水や枯死が起こることがあります。
良好な発芽を確保するため、継続的に種子へ灌水します。
灌水には清潔な水を使用します。
微生物による病気で種子や苗を失わないよう、温室エリアに立ち入る人の手や靴を清潔に保ちます。
種子は列にまきます。
推奨されている発芽床(または段状の苗床)のサイズを守ります。
冠水や排水不良を防ぐための推奨事項を守ります。
培地に関する推奨基準(病害虫がないこと、締め固まっていないこと、石や木片などの異物が混じっていないこと等)を守ります。
トレーサビリティカードと推奨されるExcel表の詳細については、モジュール6「トレーサビリティ」を参照してください。
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コーヒーの接ぎ⽊についてさらに詳しく知りたい場合は、マニュアルの28ページを参照してください。この段階は通常、発芽段階と最終的な袋または容器への移植の間に⾏われます。