World Coffee Research, Good Practice Guide: Coffee Nursery Management
モジュール3:無性生殖
このページの記事は、World Coffee Research (WCR) の許可を得て、東村珈琲産業振興地域協議会がGood Practice Guide: Coffee Nursery Managementの一部を翻訳したものです。ただし、翻訳文の正確性その他についてWCRによる審査や承認は受けておりません。
また,このページの挿画は Google Gemini で生成したもので,WCRの原本には含まれておりません。
前述のとおり、台木とは植物の根を提供する部分です。コーヒーの接ぎ木では、強健な根系と線虫への耐性を持つことから、一般にコフィア・カネフォーラ(Coffea canephora、ロブスタ)種の台木が使用されます。
種子から育てたロブスタ台木を用いる場合は、穂木(接ぎ木する品種)よりも2週間早く播種してください。ロブスタの茎は生育が遅いためです。こうすることで、接ぎ木を行う時点で、両方の植物の茎の太さ(直径)がそろうようにします。
注記:ここで述べている内容は、発芽した実生苗を台木として用いる接ぎ木に当てはまります。一般に、発芽苗を用いた接ぎ木は、より実用的で経済的であり、良好な生育成績が得られ、活着率(生存率)も高い方法です。また、接ぎ木技術を用いるコーヒー生産国において、最も一般的に行われている方法でもあります。
発芽苗の収穫、吸水処理、洗浄、梱包、そして接ぎ木または定植への準備の方法については、本ガイドのモジュール2を参照してください。
定植に先立ち、訓練を受けたスタッフが台木の実生苗を点検し、すべての品質要件を満たしていることを確認したうえで、欠陥のあるものは廃棄する必要があります。点検は、収穫時と定植直前の2回行うのが理想的です。
接ぎ木に用いる台木は、実生の苗段階(「バタフライ(蝶)」ステージと呼ばれることもあります[訳注※])のものを使用できます。一般的には、苗がもう少し木質化(硬化)し、その茎の太さが芽(穂木)の太さと一致した段階で接ぎ木が行われます。
[訳注※] コーヒーの発芽苗が子葉(双葉)を広げた状態を蝶に見立てた呼び方。
[訳注] 主根が途中で二股に分かれてしまった根の奇形。
[訳注] 単に「小さい根」ではなく、主根・側根の発達が不十分で根量が乏しい状態。
[訳注] 種子(コーヒー豆)が三角形に変形した奇形豆。通常の扁平な豆(フラットビーン)や丸豆(ピーベリー)とは別の奇形 。
[訳注] 移植や取り扱いの際に根が切断・損傷した状態。