World Coffee Research, Good Practice Guide: Coffee Nursery Management
モジュール2 種子繁殖:
World Coffee Research, Good Practice Guide: Coffee Nursery Management
モジュール2 種子繁殖:
このページの記事は、World Coffee Research (WCR) の許可を得て、東村珈琲産業振興地域協議会がGood Practice Guide: Coffee Nursery Managementの一部を翻訳したものです。ただし、翻訳文の正確性その他についてWCRによる審査や承認は受けておりません。
また,このページの挿画は Google Gemini で生成したもので,WCRの原本には含まれておりません。
種子の発芽は繁殖の鍵となります。発芽のプロセスには、開始当初から満たすべき要件があり、また発芽の過程にはリスクも伴います。
植物の品質および遺伝的純度を保証するため、種子は認証されたものでなければなりません。
生産者が異なる品種の種子を発芽させる場合、種子のトレーサビリティを確保するために、それらを別々の温室、または物理的に区画された場所で行う必要があります。
🌱 培地が消毒されていない場合、病害虫が発生するリスク。
🌱 トレーサビリティの要件が満たされていない場合、品種が混入するリスク。
🌱 発芽した苗の選別が不適切であることによる、植物の不均一化。
🌱 管理が不適切であることによる、発芽不良または不発芽。
コーヒーの種子が発芽するために必要な最低限の条件を満たす場所を特定することが極めて重要です。
同様に、生産者が地域の気候条件に合わせて発芽のスケジュールを計画することも非常に大切です。発芽のプロセスは天候に左右されるため、作業の遅れを防ぎ、適切な植え付け時期に苗の準備が整うよう、適切なタイミングを計画することが推奨されます。
発芽に必要な施設の構造については、以下に詳述します。苗床に適したインフラの詳細については、モジュール5を参照してください。
種子:発芽床のサイズは、利用可能なスペースに応じて決定します。苗床の幅は1.25m以下、深さは20cm以上にする必要があります。これらのサイズ規定は、苗床管理者が効率的に作業を行うために役立ちます。幅が1.25mを超えると、作業員が発芽床の全体に手を届かせることが困難になります。
床の構造: 発芽床は地面から浮かせ、板材・竹・コンクリートなどで支えるようにします。地面に直接発芽床を作ることも可能ですが、病害虫や雨水の流れ込み、動物による被害を受けやすくなるため推奨されません。
もし発芽床を地面に直接作る場合は、地面と培地の間にビニールシートを敷き、汚染のリスクを減らしてください。ビニールシートには排水用の穴をあけておきます。
発芽用培地: 底面には火山石または砂の層を敷くことを推奨します。排水性を確保するため、この層は少なくとも5cmの厚さにしてください。特に発芽床を地面に直接設置する場合、この層は汚染防止のために重要です。
培地はピートモスと細砂を混ぜたものが望ましいです。砂の質は非常に重要で、細かすぎると土が締め固まり(コンパクション)、粗すぎると水分不足により根の発達や発芽に支障が出ます。
砂はふるいにかけ、洗浄して有機物の混入を防ぐ必要があります。処理が不十分な培地は、育苗場における微生物汚染の主な原因となります。不潔な水は、微生物汚染の原因となることもあります。特に大規模な育苗場では、水系感染症の発生を防ぐために塩素処理を行うことが推奨される場合があります。
手順1: 発芽床を地面に直接作る場合は、底に穴をあけたビニールシートを敷き、地中から病害虫や動物が侵入するのを防ぎます。
手順2: 火山砂[訳注※※](粒径1mm程度)を5cmの厚さで敷き、有機系または化学系の殺菌剤で消毒します。[訳注※]
手順3: 火山砂を敷いた状態で1日置き、消毒剤をなじませます。翌日、選んだ培地(ピート50%・砂50%の混合、または砂のみが望ましい)を10cmの深さになるまで重ねて、発芽床を完成させます。
[訳注※]日本国内では、コーヒーノキは農薬取締法上の作物分類で「果樹類」に属しています(農林水産省30消安第6281号)。したがって,使用できる薬剤は「果樹類」の適用範囲で登録されています。果樹類一般に使用できる農薬でも作物によっては使用できない場合もあります(「除外作物」といいます)。農薬登録情報提供システムでコーヒーが果樹類の「除外作物」に指定されていないことを確認したうえで使用してください(今のところコーヒーは除外作物として名前はあがっていないようですが)。
[訳注※※]:「火山砂」は中南米の産地で一般的に用いられる資材ですが、沖縄では同様の火山性土壌はあまりありません。市販の軽石質資材(日向土・鹿沼土など)が実用上の代替品となります。
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特に湿気が多い環境では、排水性を高めるために、砂の下に石や砂利の層を加えるとよいでしょう。
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土壌の締固め(砂が細かすぎる場合)や過度な通気性・排水性(砂が粗すぎる場合)を防ぐためには、砂の選定が極めて重要です。発芽床の準備が整ったら、雨による跳ね返りで基材が流出するのを防ぐため、使用時まで覆いをかけておく必要があります。培地の乾燥・雨による飛散を防ぐための被覆材には、雑草の種が混じっていない植物性資材、ラップフィルム、消毒済みの麻袋などを使用できます。また、15ページで説明する太陽熱消毒を行う場合は、透明なビニールシート(ポリフィルム) を使うこともできます。
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発芽床は、前のサイクルで病気の問題がなければ、同じ培地のまま何回か使い回すことができます。もし培地に病気の問題があった場合は、培地を入れ替える必要があります。培地を再利用する場合は、病原菌を除去するために再度消毒を行い、また新しい種子に影響しないよう、ふるいにかけて種子の残渣を取り除いてください。
各ベッドには、品種または種子ロットを示すラベルを貼付してください。
詳細については、「モジュール6:トレーサビリティ」を参照してください。